能蔵院だより
月下美人の花言葉は、その見た目や咲き方から『美』や『儚い恋』をイメージしたものが多いのですが、中には『強い意思』という意味もありました。一年の中で長い時間待ち続け、夏の夜のわずかな時間に自らが持つ魅力の全てを開花させることに由来しているそうです。
この『強い意思』からイメージした四文字熟語は『勇往邁進』。意味は、”ひるまず、ためらわず、ひたすら目標や目的を目指して真っ直ぐ進む”ことです。
一年のたった一晩のために、準備を続けるこの花の強さは、私たちに「自分の力を信じなさい」そう伝えてくれているようです。
月下美人は、夜という静かな時間に人目を忍ぶようにひっそりと咲くものの、その存在感は見る者の心を引きつけます。白く透きとおった大輪の花はとても美しく、香りは咲き始めたことが周り中に分かるほどだそうです。
また、つぼみが開くタイミングは予測できないため、寝ている間に咲いてしまうこともあるそうです。”ある朝起きたらつぼみがしぼんでいてガッカリした”ということもあるとか。
昔から、一年に一晩だけ咲くその稀少な花を見られると幸運だと言われてきた理由も分かりますね。
*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*
こちらの御朱印は、8月31日までのお書入れです。